【ゲーミングPC】面倒でもマザーボードのココだけはチェックしたほうが良い。なぜなら

2025年8月8日

CPUやグラフィックボードだけに注目しがちだが、マザーボードは同じぐらい重要なのだ。

自作だろうがBTOのゲーミングPCだろうが、安いマザーボードは耐久性が低くて短命に終わることが多いからだ。

特に注意したいのが、安さが売りのゲーミングPC。

初心者ほどマザーボードをチェックしないので、安いだけの壊れやすいPCを買ってしまいがち。「壊れたら買い換えキャンペーン」という商売サイクルにブチ込まれる前に知識を付けてほしい。

【経験談】安いマザーボードは壊れやすい

我がオンラインゲームにはまっていた頃に自作したPCの話である。

予算をケチって1万円未満の格安マザーボードでPCを組んだことが3回あった。1台目は1万円を少し切るマザーボードを使い、メインPCとして3年近く使えた。

一方、8000円程度の格安マザボを使ったサブPC2台は、どちらも2年持たずに壊れてしまった。

「さすがに話を盛りすぎじゃね?」と思うかもしれない。だが実話なのだ。

ある夏の日、ゲーム中に「ピシッ」という謎の電子音とともに画面に線が入り、同時にフリーズするという奇妙な症状が現れた。

OSをクリーンインストールするも直らず、様子見という名の放置を決め込んだ‥‥。

数週間後、状態はとんでもなく悪化した。よりによってフレンドとボス攻略していたときのことである。

「ピシィィキィィーン」

より激しくなった謎の電子音とともに、画面半分ほどに茶色い線が入りフリーズ。慌ててPCを再起動させるも、今度はPCが勝手に再起動を繰り返すような状態に。もはやボス攻略どころではない。

自作プロのアドバイスに従いパーツを調べてみた結果、やっと不具合の原因特定に至った。

「コンデンサ」という部品の故障である。

コンデンサは電力を調整する役目を持つ超重要な部品だが、壊れてくると丸みを帯びることがあり、最終的に液漏れしたり破裂したりするのだ。

コンデンサの液漏れ

我のPCは、コイツが壊れて電力が安定しなくなったため、画面が固まったり再起動を繰り返したりしたというワケ。

マザーボードの常識

安いマザーボードは低品質のコンデンサが使われているから壊れやすい。

専門用語が多すぎるマザーボードだが、見るべき点をしぼれば割とイージーだ。

ココだけは絶対に確認せよ

VRM(耐久性)

VRMとは?

VRMは安定した電力を供給するための部品。コンデンサもVRMに含まれる。

電力が安定しないと、パソコンが勝手に再起動したりクラッシュしたりする。

VRMの数が多く品質がいいマザーボードは、冷却装置も充実していて長持ちするぞ。

VRMはココを見る

■ VRM|目安について

マザーボードの型番がわかれば、価格.comなどで調べることができる。

VRMの数は価格.comの「スペック情報」で先頭の数字を確認しよう。

上の例でいうと 「12+2」の12の部分だ。この数字が12なら耐久性はひとまず安心。8は最低ラインだと思っていい。

高性能なCPU(9800X3Dや7800X3Dなど)を載せたVRMが少ないマザーボードは、F1レース用のエンジンを搭載した軽トラに乗るようなもんだ。

さらに、冷却性能も低い激安マザーボードなら、火事の時におしっこで消火するレベルで無理がある。

後悔しないための予備知識

チップセット

チップセットとは?

チップセットとは、CPUやメモリ、グラフィックボードなどPCパーツ間でデータ転送を行う回路。

仲間の連携を大事にするパーティーリーダーのようなイメージだ。

ここが壊れると、ビープ音が鳴り続けたり、電源が入らなくなったりする。

チップセットはここを見る

マザーボードの型番からチップセットを確認

【型番の例】TUF GAMING B650-PLUS WIFI

→「アルファベット + 数字」(上の例だとB650)の部分が、チップセットの「グレード + 世代」を表している。

■ アルファベッド |グレードについて

グレードは性能と価格に直結する。シリーズはメインの3種類だけ知っておけば十分だ。

AMDIntelグレード
XシリーズZシリーズハイエンド
BシリーズHシリーズミドル
AシリーズBシリーズエントリー(ゲームでは非推奨)

エントリークラスは安さが魅力だが、耐久性が低い。

君がめっちゃゲームするタイプなら、エントリークラスはオススメしない。

■ 数字 |世代について

数字がデカいほど世代が新しい。例えば「B 650」と「B 850」なら、「B 850」のほうが新しい。

2025年第1四半期末にAMDのB650チップセットが生産終了となったため、今マザーボードがめちゃくそ高い。そのせいか、Aシリーズのマザーボードが搭載された自称ゲーミングPCが多く出回っている。

金銭的な問題で妥協買いする場合は、VRMだけでもチェックしてくれよ!

BIOSは最新か?

パソコンの電源を入れたときに最初に起動するプログラム、それがBIOS。

こいつがクセ者で、BIOSを最新バージョンにアップデートしないと「特定のCPUで致命的な不具合が発生」なんてこともある。

買う前に「BIOSが最新かどうか」を必ずショップに確認しよう。

ショップが回答してくれないときは?

「良さげなBTOパソコンだけどマザーボードの詳細が書いてねええええ」

ってことが結構ある。そんな時はためらわずショップに問い合わせしてほしいのだが‥‥

■ もしハッキリ答えてもらえなかったら?

「ショップのオリジナルモデルなので‥」と言葉を濁されたら、

・「VRMはいくつあるかご確認いただけますか?」

・「BIOSは最新の状態ですか?」

‥てな感じで具体的に聞いていこう。

■ 全く回答してもらえなかった場合

例えば、マザーボードの型番が「AMD A620 microATX」と記載されているだけで詳細不明、問い合わせても全く答えてもらえない場合はショップが怪しい。買うのはやめとけ!

マザーボードに関する豆知識

音質にもこだわるならココを確認

オンボードオーディオはここを見る

APEXなど敵の足音が重要になるFPSシューティングゲームをするなら、音にもこだわりたいところ。

そんなときはオーディオチップの有無を確認だ。価格.comで検索し、オンボードオーディオ欄を見てみよう。

ここが onboard となっているマザーボードには、音質を期待しないほうがいい。

サウンドカードやDACなどの追加費用を考えると、オーディオ機能搭載しているものを買ったほうが安上がり。

例によって、マザーボードの型番が明記されてないBTOパソコンはショップに聞こう。教えてもらえなかったら‥‥お察しだ。

■ オーディオチップの一例

Realtek ALC897

Realtek ALC S1200A

Realtek ALC 1220

Realtek ALC4080

ちなみに、Realtekは台湾のオーディオチップメーカーで、ほぼ独占状態にある。数字が大きいほど音質がいいが高価。

PCI-Express (PCIe) に関する豆知識

PCI-Express 16Xはここを見る

PCI-Express 16Xって何?

PCI-Express 16X の欄に注目してくれ。

「PCI-Express 16X」はグラフィックボードを付けるスロットで、16という数字はレーン数を表す。

レーンを道路に、データを車に置き換えて考えるとわかりやすい。1車線道路より4車線道路のほうが車がたくさん走れるだろ?

レーン数が多いほど一度に送れるデータ量も増えるってことさ。

PCI Express 5.0 / 4.0 / 3.0 などの数字は、PCI Express 16X の世代(バージョン)を意味する。

スロットレーン数世代(バージョン)用途
PCI Express16X5.0 / 4.0 / 3.0 などグラボ

PCI Expressは世代ごとに転送速度が2倍になっている。

PCI Express 5.0の転送速度はPCI Express 4.0の2倍、PCI Express 4.0の転送速度はPCI Express 3.0の2倍だ。

■ マザーボードとグラフィックボードに関連する豆知識

2025年現在、RTX 5000シリーズやRX 9000シリーズなどの最新のグラフィックボードは PCIe 5.0 を採用している。

取り付けるスロットは「PCI-Express 16X」だが、 低価格帯のグラフィックボード(RTX 5060やRX 9060など)は仕様により半分の8レーン対応となっている。

道路で例えると、「16車線あるのに交通規制で8車線しか使えない」って感じだ。

問題となるのは PCIe 5.0規格のグラフィックボードをPCI Express 4.0 対応のマザーボードで使う場合。

PCI Express 4.0 の転送速度は PCI Express 5.0 の半分なので、実質4レーン動作となりフルに性能を発揮できないと言われている。

この影響は、WQHDモニターでゲームをする時に現れやすい。特にRTX 5060 /5060Ti 8GB版とRX9060 8GBには注意すべし。WQHD環境で「極端にfpsが落ちる」「ゲームが止まる」といった報告が上がっているぞ。

記事まとめ

ゲーミングPCはCPUとグラフィックボードだけで決めちゃダメ!

毎日ゲームするならマザーボードのVRMだけはしっかり確認しよう。マザーボードの故障でCPUが道連れになる場合もあるからだ。

我からは以上だ。

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