2025年、NVIDIA盛大にやらかす。
一方、AMDは着実に存在感を増している。
いったい何が起きたのか? さあ、一緒に見ていこう!
AMD | Radeonの傾向
■ブランドイメージの変化
以前のイメージ | グラボ本体は良い ドライバが不安定 |
2025年 | 良心的な価格 ドライバ安定傾向 AI技術が弱い |
AMD、グラボでも革命?
ゲームに特化したRadeon、安定したドライバと良心価格で人気上昇中だ。
CPUでIntel一強の市場を崩した「Ryzen伝説」の流れに似ていることから、「グラボでも革命か?」と期待されている。
独占状態が崩れ競争が激化すると、価格競争で安く買えるようになるからだ。
なお、ASK税は‥‥消えてくれ(ため息)。
問題は、AI画像処理技術が弱い点だ。
特にレイトレーシングやフレーム生成では、NVIDIAのDLSSには全く勝てない。
そこで次世代技術「FSR Redstone」の登場である!
期待の次世代技術「FSR Redstone」とは?
■Radeonの最新AI画像処理技術
FSR 4 | RX 9000シリーズに対応 FSR 3では微妙だった画質の表現力が大幅に向上 |
FSR Redstone | RDNA 4世代GPU向け(=RX 9000シリーズ) 次世代の高画質化技術 2025年後半に登場予定 |
ユーザーがめっちゃ楽しみにしている「FSR Redstone」とは、いったいどんな技術なのか?
以下、公式からの抜粋である。
- Neural Radiance Caching: シーン内で光の動き方を動的に学習し、予測することで、リアルタイムで効率的なグローバル イルミネーションを実現します。
- ML Ray Regeneration: スパース サンプルからフルクオリティのレイトレーシング詳細を推論、復元することで、レンダリング コストを削減しながら、シャープでノイズのないビジュアルを実現します。
- ML Super Resolution: 低解像度のフレームから鮮明で高品質なビジュアルを再構築します。
- ML Frame Generation: レンダリングされたフレームの間に新しいフレームを予測、挿入し、よりスムーズで高いフレーム レートのゲーミング体験を提供します。
簡単に言いかえてみる。
Neural Radiance Caching | 光の表現が超よくなる |
ML Ray Regeneration | ゴースト(残像)が出にくくなる |
ML Super Resolution: | 元画質がゴミでも、キレイで見やすい画質にする |
ML Frame Generation | フレーム生成するからfpsが安定する ※モニターの性能以上のfpsは出ない |
ゲームの画質がキレイになって、映像もより滑らかになる。
これはNVIDIAとの差がさらに縮まる可能性が‥‥!!
グラボでもジャイアントキリングが起きるかもしれんぞ。
NVIDIA | GeForceの傾向
■ブランドイメージの変化
以前のイメージ | ゲーム最適化で圧倒 ドライバ安定 |
2024年 | RTX4000シリーズで陰り |
2025年 | 明らかなユーザー離れ ・定価高すぎ ・不具合多発 ・ドライバ不安定 |
「グラボといえばNVIDIA」なんて時代は終わった。
転機となったのはRTX 5000シリーズ。
AI特化と高額化そして不具合多発、よくよく見ればNVIDIAの自滅である。
性能面でもRTX 5090以外は微妙な評価だ。
フレーム生成でfpsを底上げしているだけで、DLSSを切った状態では前世代との差をあまり体感できないという声も上がっている。
ま、でも一番の問題点はやはり不具合の多さだろうネ!
RTX 5000シリーズのヤバい不具合を軽くまとめてみた。
グレード | 不具合 | 不具合の詳細 |
ハイエンド RTX 5090~5070 Ti | ハードウェアの不具合 | ROP欠損問題 ケーブル・コネクタの溶融問題 |
ハイエンド~ミドル | ソフトウェア的な不具合 | ブラックスクリーン問題 |
ハイエンド購入者は泣いていいぞ。
ハイエンドでヤバいトラブル続出
■ROP欠損問題
ROPというパーツが欠損した状態で出荷されていたことが発覚。
欠損したグラボは性能が数%落ちるようだ。
■溶融問題
ケーブルやコネクタが溶けたり発火したりする問題が報告されている。
その原因について、NVIDIAとユーザーで見解が分かれる。
公式では「差し込み方の問題説」を、ユーザーでは「設計不良説」「電力の負荷分散問題説」などを原因として挙げている。
NVIDIAは、12VHPWRコネクタの改良版を採用することで対応しているが、どうやら根本的解決には至っていないようだ。
ネットでは『時限爆弾』や『火災保険必須』とも言われる始末。
世代を超えて発生している不具合
RTX 5000シリーズで発生しているブラックスクリーン問題、実は旧世代のグラボでも発生している。
厄介なことに、ドライバやBIOSのアップデートでサクッと直せるようなものではないようだ。
「面倒くさいからRadeonに乗り換えるわ」って人の気持ちもよくわかる!
RTX 5050も微妙な展開
2025年7月発売のRTX 5050が悪い意味で評判だ。
1.エントリークラスなのに4.5万円(高すぎる!)
2.なぜかGDDR6を採用(他のRTX5000シリーズはGDDR7搭載)
3.RTX 4060に少し劣る程度の性能
※ GDDRとは、グラフィックス処理に特化した高速メモリ規格で、グラフィックスカードの性能を大きく左右する。
価格考えたら「RTX 5060買うわ」ってなる。
価格や不具合、公式情報の出し渋りなど、RTX 5000シリーズの違和感はどうも拭えない。
PCに問題がないなら、次世代待ちのほうが幸せかもな。
我からは以上だ。