HDDの使い方や種類、主なメーカーや選び方などを説明します。
HDDの使い方は?
大容量で低価格なHDDですが、SSDと比べると書き込み・読み込み速度がかなり遅いです。よって画像・映像など大きなデータの保存先として使われることが多いです。
これに対してSSDは書き込み・読み込みが早いのでOS起動用として重宝します。
自作やBTOなどで一般的な構成は、OSをSSDに、映像・画像などのデータ保存をHDDにしたもの。
ですが、SSDの価格が下落してきているので、HDDを使わない人も増えています。
HDDってどんな装置?
磁性体が塗られた円盤(プラッタ)を高速回転させて、磁気ヘッドで磁気的にデータを読み書きする装置です。
衝撃に弱く物理的に壊れやすいという特徴があります。また、製品によって向き不向きの用途があるので注意が必要です。
HDDの記録方式の違いは?
メーカーが定義する記録方式はたくさんありますがSMRとCMRの2種類だけ知っておけば今のところ十分です。
SMR
SMRとはShingled Magnetic Recordingの略で、瓦磁気記録方式と呼ばれています。特徴をざっくり簡単に説明すると以下のとおり。
SMR方式HDDの特徴
- 大容量
- 安い
- 書き込みにキャッシュ(HDD内メモリ)を利用
- アクセススピードが落ちる場合あり
- 常時動作する環境に向かない
- 頻繁な書き換えに弱い
ネット上では「瓦」と呼ばれ、毛嫌いしている人が多くいます。特に嫌がられているのがスピードの低下。技術の進歩で将来的には改善されると思いますけど、いつになるやら‥といった感じです。
CMR
CMSとはConventional Magnetic Recordingの略で、昔ながらの記録方式です。こちらの方式のほうがオールラウンドに使えるため、ネット上での信頼も厚く人気があります。
HDDのメーカーと選び方は?
昔は何十社もあったみたいだけど、3社に減りました‥‥。主なHDDメーカーは以下のとおりです。
- Seagate Technology
- Western Digital
- TOSHIBA
この3社の製品から選ぶことになりますが、製品によっては故障しやすいものもあるのでレビューが参考になります。
ネットで検索するとSMR方式か従来方式かで選んでいる人が多いですが、メーカーサイトで推奨する使い方とご自身の使用目的が合う製品を選んだうえで、レビューを参考に決めると失敗する可能性が低いです。
例えばSeagate。4種類ラインナップされており、それぞれ想定している使い方が違います。
シリーズ | 用途 | 目的 |
BarraCuda | 一般向けHDD | PC(ドキュメントや画像の保存等)・ゲーム・など |
FireCuda | ゲーム向けSSHD | PC(ドキュメントや画像の保存等)・ゲーム |
IronWolf | NAS | NAS・外付けHDD、RAW現像の保存先などにも |
SkyHawk | 監視 | 監視映像の保存 |
SSHD:ハイブリットHDDとも呼ばれる。HDDとSSDの良いとこ取りした記憶装置。衝撃に弱い。
NAS(Network Attached Storage):ネットワーク上のハードディスク。
HDDのサイズの違いは?
主流のHDDサイズは2.5インチと3.5インチです。他にもありますが、覚えておくのはこの2つでOK。用途によって主流のサイズが変わります。
- 3.5インチ:デスクトップパソコンで使われる主流のサイズ
- 2.5インチ:ノートパソコンで使われる主流のサイズ
デスクトップの保存用として使うなら3.5インチを買っておけば問題ありません。
HDDからSSDに乗り換えたら?
OS起動用ドライブをSSDに変えたら、今までのHDDは保存用ドライブとして使いましょう。SATAケーブルと電源ケーブルをつなぐだけです。
SATAケーブルがない場合はAmazonなどで購入しましょう。SATAケーブルは端子が真っ直ぐのものとL型のものがあります。PCケース内にスペースの余裕がなく真っ直ぐなケーブルがさせそうにない場合はL型を使ってみてください。
購入の際は、よくわからない中国業者の製品ではなく、名の通ったメーカー品をお勧めします。
SATAケーブルのおすすめメーカー
- オウルテック
- アイネックス
- サンワサプライ
何台も自作しているとHDDがあまりがち。もったいないので外付けHDDとして活用するのも手です。
あまったHDDを外付けHDDとして使う方法
外付けHDDケースというのがあります。HDDケースに手持ちのHDDを取り付けるだけで簡単に使えます。
例えば、ロジテック 外付けハードディスクケース。Amazonで買えます。