「これ、何年使えるの?」
PCの新調で、グラボと同じぐらい悩むのがCPUである。
そこで「省電力で5年使えるCPU」をピックアップした。
用途はゲーム・ライブ配信・動画編集とする。
PCを5年以上使う予定の者は、ぜひ読んでいってくれ。
Intelはやめとけ
■IntelのCPUがダメな理由
13~14世代 | 設計不良で壊れやすい → 猛暑でクラッシュ多発 |
Core Ultraシリーズ | 対応ソケットが1世代で終了説 → 将来性ゼロ |
2025年現在「Intel壊れてる」「強いのはベンチマークだけ」などと言われている。
おまけに消費電力も高く発熱もすごいので、水冷必須である。
過去最高に選びたくない環境だな!
不具合についての詳しい話は、PC Watchの記事「第13/14世代Core不安定動作の根本原因が判明。新たなマイクロコードを公開」が参考になる。
ゲームや配信・動画編集などの実用性と安定性を考えると、今はRyzen一択だ。
省エネでコスパの良いCPUは?
発熱の少ないCPUを選び、価格順で並べてみた。
選出基準は「TDP 65W」、電気代が上がると困るしな。
CPU | ソケット | 価格(2025年7月21日) | 発売日 |
Ryzen7 5700 X | AM4 | Joshin 22,970円 ドスパラ 22,970円 TSUKUMO 22,970円 | 2022年 4月15日 |
Ryzen5 9600 X | AM5 | Joshin 34,800円 ドスパラ 34,800円 ソフマップ 34,800円 | 2024年 8月10日 |
Ryzen7 7700 | AM5 | Joshin 40,980円 ドスパラ 40,980円 PCワンズ 40,980円 | 2023年 1月13日 |
Ryzen7 9700 X | AM5 | ドスパラ 48,670円 TSUKUMO 48,670円 ソフマップ 48,670円 | 2024年 8月10日 |
TDPって何? 消費電力との違いは?
TDPは最大発熱量を示す指標である。一方、消費電力は実際に使用される電力の量を表す指標だ。
電力を使うほど発熱量が増えることから、自作界隈ではTDPが消費電力の目安にされている。
掲載価格は、価格.comにおける2025年7月21日時点のもの。最安値ではなく「国内正規品」を売っている有名ショップの価格をベースにしている。
「国内正規品」ではない場合、初期不良でもメーカーが対応してもらえない可能性があるからだ。
PC関連は保証ファースト。アリエクでは絶対に買うなよ!
5年以上使い倒すならどれ?
CPU | 5年超使える? | 理由 |
Ryzen7 5700 X | ギリギリ | 2~3年は問題ないがゲーム環境は徐々に苦しくなる |
Ryzen5 9600 X | いける | 5700Xより性能が上、いざとなったら上位と換装 |
Ryzen7 7700 | いける | 基本性能が高いので長期運用に向いている |
Ryzen7 9700 X | 余裕でいける | 7700より省電力・高性能、いざとなったらPBOオン! |
PBO (Precision Boost Overdrive) とは、AMD Ryzenプロセッサに搭載されている自動オーバークロック機能のことです。
我より賢い AI による概要 より引用
5700Xが5年使える根拠とは?
我のCPUは Ryzen3600。2019年発売の6年モノだがまだまだいける。
2022年発売の5700Xならば、あと2~3年は余裕ってわけだ。
その後、いよいよゲーム環境が苦しくなったらゲーム内設定を下げればよろしい。
その間に買い換え資金をガッツリためておこう。
5700Xの欠点は?
5700Xは「実用最小限のゲーミング性能&激安」が最大の強み。Ryzen5 3600など旧世代からの換装なら、間違いなく神コスパ。自作erがAM4を使い倒すためにあるといっても過言ではない。
しかし、PC新調となると話が変わってくる。
5700XはソケットAM4のCPU。スペックアップする場合は、5700 X3Dや5800 X3Dなど選択肢が限られる。7700や9700Xなどとは互換性がないから無理だ。
予算13万ほどなら5700XのBTOパソコンを買うのはアリだが、18万ほど出せるならAM5のCPU搭載品を大型セールで狙うべき。
5年以上安心して使えるCPU
■9600X
高性能だが安いので、コスパ重視・ゲーム特化ならコレ。
ただし、Cities SkylineⅡのようにコア数が正義のゲームでは苦戦するかもしれない。
BTOだと搭載モデルが少ない。いろんなショップを見比べよう。
■7700
AM5対応の Ryzen7 の中でも7700は破格。ゲーム・配信・編集と難なくこなせる力がある。
BTOならサマーセールやクリスマスセールなどがねらい目。シンプルに安い。
■9700X
7700よりちょこっと高性能&省電力。5年も使えば、節約できた電気代で7700との価格差はほぼ埋まるだろう。電気代まで考慮すると、コイツが最強。
我が欲しいCPUは9700Xだ。
BTOだとコスパが悪くてクセ強モデルが多い。大型セールで厳選するか自作するかとても悩ましいナ!
AM5対応CPU最大の欠点
AM5対応CPUには、マザボがクソ高いという特大の欠点がある。
MicroATXマザボは最安で約1万円だが、ATXマザボだとほぼ2万以上する。
さらに、自作でのマザボ選びは難易度が高いので情報収集が必須となるぞ。
RyzenCPUを買うときの注意点
純正クーラーがうるさすぎる
純正クーラーは、フル稼働するとイヤホンを貫通するほどウルサイ。
ウウウゥゥゥゥーっと唸るような騒音がイヤなら、空冷クーラーを変えよう。BTOならカスタマイズで純正クーラーから変更できるはず。
自作erには優秀なクーラーを2つ紹介しておく。
1.定番の空冷クーラー:DEEPCOOL AK400
静音性が高いクーラーならNH-U12S redux。BTOのサイコムでも採用実績のある名品だ。
2.静音クーラー:Noctua NH-U12S redux
純正クーラー使うならグリスは絶対に変えろ
純正クーラーに付いているグリスは呪物。
2年もすると「お前はセメントか!」ってぐらいCPUとガッチリくっついて取れなくなる。
CPU換装の時にCPUごとマザボからもげる「スッポン」現象が発生するぞ。
我はRyzen5 1600でスッポンを経験、なんとか致命傷で済んだ。
BTOで買うときはカスタマイズでグリス変更を忘れるナ!
◆定番グリス:AINEX JP-DX1
我からは以上だ。