メモリが消え、他のパーツも順調に高騰中。
DELL、HP、レノボも15~20%ほど値上げを予告している。大手がこれならBTOショップは経営が傾くレベルでヤバいはず。
PCの調子が悪い人は、自作をあきらめてBTOパソコン買ったほうがいい。状況は過去最悪だ、決断はお早めに‥‥。
さて、魔境と化したメモリ市場を眺めつつ、現状況で自作PC組んだらいくらになるかシミュレーションした結果を報告していく。
メモリ市場が地獄を超えて魔境へ
数日で何千円も値上がりしているメモリ市場。
価格.comの人気売れ筋ランキングを見てみると、とんでもない異変が。

上位16のうち4つも価格が消えている異常事態。どうも頻繁な価格変動や在庫切れでこうなるらしい。
メモリ業界で一体何が起きているのか、事情を探ってみよう。
ベンダーは部品の供給途絶でピンチに
メモリを製造販売するトランセンド曰く、メモリメーカー(SKハイニクスなど)からのNANDフラッシュメモリーが供給途絶しているとのこと。
ベンダーはこれがないとメモリを造れないのだが、今後数か月は入荷できない見通し。他のベンダーも同じ状態だろうから、当然市場から消えるよね~というワケ。
その影響はフラッシュメモリの塊であるSSDにも波及して、ついにこうなった ↓↓

見覚えのある価格の昇竜拳、SSDもメモリと同じ状況になりそうだ。
さて、こんな状況でPC組むといくらになっちゃうのか? ミドルPCで構成・試算してみたぜ。
今PCを組むとなるとおいくら万円?
グラフィックボードとCPUクーラー、電源ユニットに静音性を求めつつ、マザーボードでコストダウンを図る構成でパーツ選別したのだが‥‥
| パーツ | メーカー/型番 | ショップ/価格(12月8日時点) |
|---|---|---|
| メモリ | Corsair CMK32GX5M2E6000Z36W | ツクモ 42,980円 (数日間の価格変動:39900円→40700円→42980円) |
| マザーボード | ASUS TUF GAMING B650E-PLUS WIFI ※BIOSアプデ必要かも | Amazon 21,010円 |
| CPU | AMD Ryzen7 9700X | ツクモ 49,845円 |
| グラフィックボード | XFX RX 9060 XT OC Triple Fan Gaming Edition 16GB | ark 56,800円 ※12/26までの期間限定価格 |
| M.2 SSD | SanDisk WD_Black SN7100 NVMe SSD WDS100T4X0E(1TB)×2枚 | パソコン工房 16,050円 (2枚:32,100円) |
| CPUクーラー | Noctua NH-U12S redux | ツクモ 6,800円 |
| 電源ユニット | be quiet! PURE POWER 13 M 850W BP027JP | Amazon 16,141円 |
| PCケース | Okinos Air Cross | ツクモ 10,700円 |
| OS(Windows11) | Microsoft Windows 11 Home 日本語版 (HAJ-00094) | ツクモ 16,530円 |
| 計 | 252,906円 |
25万円越え! 2025年夏のセールなら20万ぐらいで組めたのに。
しかもメモリは在庫復活のたびに価格跳躍している感じなので、本当に性能ミドルロー金額ハイエンドの時代くるかもしれない。
今自作PCがハイリスクな理由
「値上がり前に自作しておいてよかったww」と安堵している諸君、メモリ故障というリスクにお気づきだろうか?
自作民は今、メモリが壊れたら即破産的境地に立たされているのだ。
メモリが壊れたときショップにメモリがなかったら終わりである。予備メモリなしでOC(オーバークロック)している人は、ぶっ壊れる前に定格にしておこう。